東海道かわさき宿交流館のblog

12月9日(土)に、江戸時代の粋に遊ぶがありました。
今回は「お座敷遊び」。
出演者は、まつ乃家栄太朗さんとまつ乃家はるかさんです。
栄太朗さんは、2016年6月にもお越し下さりました。




一部は、2人の日本舞踊を披露してくださいました。
まず初めは栄太朗さんの太鼓に、はるかさんの三味線による「吉原さわぎ」。
これは、水戸黄門や暴れん坊将軍などの時代劇で、芸者さんが出てくるシーンがあるとこの踊りを踊ることが多い とおっしゃっていました。こういう豆知識があると、時代劇見てる時、楽しいですね。

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次は、はるかさんによる「紅葉の橋」。
この時期にぴったりですね。日舞らしい落ち着きのある動きで素敵でした。


最後に有名な「かっぽれ」。栄太朗さんが踊ってくださいました。
踊ろうとしたその時、三味線の弦が落ちるハプニングが。緩んでしまったんですね。また三味線には三本糸があり、そのうちの一の糸は一番細いので弾いているうちに切れてしまうことがあります。
お座敷でもたまにこういうことがあり、そういう時は気まずいとのこと。
場つなぎも「もてなす」側としては非常に大切で、気を使わなければならないとおっしゃっていました。

さて、気を取り直して。
粋がよく、滑稽な踊りですが、「かっぽれ、かっぽれ、よーい、とな よいよい」とリズムもいいので見ていて楽しい。

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その後は、対談。
芸者の歴史などを話してくださいました。
かつては、料理屋・待合茶屋・そして芸者屋の三種が集まって営業していた三業地があったが、50年ほど前にすたれてしまった話、
東京と京都の芸者の違い、
そして最後に栄太朗さんが「川崎に芸者はいたのか?」と逆に質問をし、うちの青木館長が舞台に上がって説明をしました。
川崎は宿場町で賑わっていたのですが、その中で飯盛り女(下級遊女)もたくさんおりまして~…………

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二部は、遊びの体験。
「弁慶が」と「お正月のもちつき」という手遊びをみんなでやってみました。
なにしろ、お酒は用意してないので飲まなければ普通の手遊びですね……(笑)
「この遊びは幼稚園の園児もやっているんですよ、英才教育」と笑いを入れる栄太朗さん。



次に、太鼓・踊り・歌を歌う人に分かれて、代表者が舞台に立って披露することに。太鼓と踊りは決まったのですが、歌いたい人が決まらないので、栄太朗さんの三味線に合わせて全員ですることに。
いきなり難しいことは出来ないので、みんなが知っている「さくらさくら」でやることに。

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以上で出し物はおしまい。


10才から座敷に出ている栄太朗さん。
もちろん、小さいときはお酒を注いだり芸はしてませんが、女形芸者としてここまでやってこれたのは「おもしろいから」だそうです。
いろいろ話を聞いて、心意気に感服しました。


ちなみに1年半前に来てくださった時も、筆者は見ていたのですが、
喋りや振る舞いがなんだかより粋っぽくなって。
心持ちが以前よりも増してきたように感じました。





次回は、2018年2月17日(土)午後2時から、「能楽」があります。出演者は喜多流の粟谷明生さんです。お楽しみに。

11月18日(土)に、街道講演会がありました。
街道歩きをもっと楽しむためにをコンセプトにしたシリーズで、今回で15回目。
講師は、歴史古街道研究家の宮田太郎さんです。
にしても、今年はイベントがある日に限って、雨が多いような気がしますね…(;´・ω・)



鎌倉若宮大路と各地の長大な社寺参道の謎というテーマでお話してくださいました。
鎌倉の鶴岡八幡宮に通じる参道である若宮大路、長野県にある善光寺、東京の湯島天神の3つを取り上げました。
考古学と歴史を織り交ぜながら、古街道に隠された「ロマン」を浮き彫りにしてゆくので、聞いていて面白いです。


最近、神社やお寺はパワースポットでテレビや雑誌、SNS映え……なんていって、よく取り上げられ人気ですね。
ついつい王道の所だけ歩いて見ていますが、
参道一つとっても、そこに隠れてしまった石像や道に「歴史」があるんだなと感じました。


一番印象的だったのが、長い直線参道(例えば若宮八幡宮やさいたま市の大宮にある氷川神社など)がある神社は渡来系の人々がいたこと。
歴史の知識が増えると、歩いて見て回るとき楽しくなりますね。



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次回は、2018年3月17日(土)14時から。
講師は草津宿街道交流館館長の八杉淳さんです。どうぞお楽しみに。



10月21日(土)午後2時から江戸時代の粋に遊ぶシリーズがありました。
今回は「水芸」。



いつになく準備がもう大変。
開館時間前から、水芸のスタッフ達と舞台づくり。
28回目ですが、こんなに大掛かりな準備は初めてでした。
片付けも大変でしたけれど……(;^_^A




出演者は松旭斎正恵さんとありましたが、今回は舞台には上がりませんでした。

その理由は、日本の奇術は数あれども、「水芸」を継承する方がいないということ。
そこで手妻師である葉月美香さん、KYOKOさん、和田奈月さんの若手3人がご披露。

正恵さんは監督&演出としてご尽力下さいました。(芸は披露しませんでしたが、対談の時には舞台へ上がり、水芸に関わったきっかけや水芸の歴史などお話になりました)


なんと1年も前から正恵さんのもとで猛練習を重ね、今回この交流館が初めて披露したのだそう。





2部構成で、1部は和田奈月さんとKYOKOさんによる手妻。
2部は、3人で水芸を披露してくださいました。


和田奈月さん。
何もない箱から次々と布が飛び交う。
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2つ目はお客さんに紐で手を結んでもらい、それから刀に向かって手を突き出すと、
なぜか血も出ずにすり抜けているという。 「柱(刀)抜き」という芸。
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お次はKYOKOさん。
「金輪舞」という芸。なぜか、輪っかが簡単に繋がるという。
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何も入っていない御茶碗の中から卵が…?!
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会話をしながらマジックをするのですが、そのトークがこれまた面白い。


手妻は江戸時代からあったそうです。
しかし西洋マジックとは違うなと感じます。

手妻は、着物を着て立ちながら演ずる所作の美しさに加えて、独特な口上を言いながら披露しています。
上手く表現できませんが、そこには歌舞伎などの伝統的な「型」があるのだなと見てて感じました。
ちなみに、手妻は1997年に国の無形文化財に登録されたとのこと。







対談の様子
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いよいよ水芸です。
すごい迫力。まさしく、水と戯れる。

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終わった後に、お客さんから「一体どうやって水が出ているのか?ボタンがあるのか?」という質問が。

それは………企業秘密とのこと。
ダメだ、やはり教えてくれなかった(;・∀・)




最後に簡単な紐のマジックをお客さん全員が体験。
単純なネタでも、これを人前でバレずにやるというのが難しい。
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あいにくの雨でしたが、たくさんのお客様に来ていただきました。ありがとうございました。

次回の江戸時代の粋に遊ぶは、12月9日(土)午後2時から「お座敷遊び」があります。
出演者はまつ乃家栄太朗さんです。

お楽しみに。

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