東海道かわさき宿交流館のblog

 相変わらず うだる暑さが続き、しばらくは息苦しい毎日が続きそうですね。


 そんな中、交流館では定期的に行っている 街道講演会がありました。
 講師は、「株式会社 風人社」の代表取締役 大森誠さんにお越し頂きました。『ホントに歩く』シリーズという街道歩きマップを手がけている会社です。
 
 たくさんの方々にお越しくださいました。ありがとうございました。




 『街道地形、「峠」の風景を歩く』という題でお話してくださいました。テーマは「峠」。街道には、「道」「地峡(ゴルジュ)」の他に「峠」があります。




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 初めに「マップ」と「地形図」の違いについて(簡単に言ってみれば、マップは学校や施設など「何が」あるか、地形図はその土地の地面の高さを知るための等高線が引いてあるもの)など基礎的なことから始まり、東海道と中山道にある峠の話(さった峠、本坂峠など)をしてくださいました。


 街道は交通の要衝。その中にいくつかの峠があります。それだけ人が集中して行き交う場所であるため、その土地の歴史的な出来事の記憶がその地形に刻み込まれているんだそうです。




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 書いてある言葉で見ると難しいですが……、実際に歩いた現場の写真をたくさん見せて下さり、先生の話を聞きながらだと、とても理解の手助けになり楽しめました。笑いを交えながらの講演で、聞いているお客さん達の反応もとても良かったように感じました。






 次回は、11月17日(土) 午後2時から。歴史古街道研究家の宮田太郎さんにお越し頂く予定です。
内容はもうしばらくお待ちください。

よろしくお願いします。



 連日、恐ろしいような蒸し暑さが続きますね。
 そんな中、18日(水)に「講談で交流」があったのですが、たくさんの方たちに来て頂きました。



 まずは、前座の田辺いちかさんによる『井伊直人』。井伊直人は剣術指南役という肩書きにもかかわらず腕前はイマイチ。しかも賭け事が好きでまったく修業もしないというダメな人。井伊の妻は実は薙刀の名人で、夫を再起させようとさんざんに打ちのめされ、ついに夫も一念発起し、六年に渡って修業に励み、ついには伊達政宗にも認められたという、出世物語でした。
 
 いちかさんは、今回で2回目。セリフ回しが上手く、登場人物の役割(声)を分けており、聞いていて親しみのある感じがして、とても良かったです。

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 続いて、二ツ目である宝井梅湯さん。この講談のシリーズは今回で4回目になるのですが、初めての男性。
聞いた話によると、今の講談師は今や女性が多いのだとか。

お話は『鋳掛松(いかけまつ)』。泥棒の話なので、白浪物ですね。
歌舞伎にも同じ題材があって(河竹黙阿弥作)そちらは『船打込橋間白浪(ふねへ うちこむ はしまの しらなみ)』と言います。ちなみに通称が『鋳掛松』。
 舟遊びのシーンが出てきて夏らしい一席。貧乏な鋳掛屋の松五郎は、ある日、橋上から舟遊びをしている輩を見て、日々の地道な生活に嫌気がさし、思い切って泥棒になる決意をしますが……。

 話の途中に出てきた梅湯さんの芝居のしぐさや表情がよかったです。こういうジェスチャーを交えて下さると、見ていて想像が膨らみますね。


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 中入りが入り、再び梅湯さん。
 今ちょうど名古屋場所をやっているので、話は相撲の話をということで『谷風情相撲』というのを一席。今では、「八百長」なんて行ったら大問題になりますが……(汗) 
 時代は江戸。大横綱の谷風梶之助という力士が仕掛けた一世一代の八百長のお話。落語にも同じ題材があり、こちらは「佐野山」という題。

 四股を踏む動作や行司の口上シーンなど、細かい演技が見物でした。これは男性ならではの話という感じで楽しめました。

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 〆は、恒例の色紙ジャンケン。

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 今日のお話を聞いていて感じたのは、落語にも人情噺はありますが、講談のような説明口調ではないので雰囲気が違いますね。講談のほうが、より物語の世界に引き込まれるのかなぁ……と思いました。




次回の講談で交流は、11月21日(水)午後2時からです。
出演者情報はもうしばらくお待ちください。

よろしくお願い致します!


6月16日(土)に江戸時代の粋に遊ぶがありました。
今回は、都々逸。
柳家紫文さんと弟子の柳家小夏さんにお越しくださいました。


紫文さんは都々逸の他に、新内・長唄・常磐津・日本舞踊などの名取でもあるというお方なんだそうで。とても芸達者なんですね……!

もともと三味線演奏家として、歌舞伎座などで出演し、その後、柳家紫朝の弟子となり演芸へ転身したとのことです。


演奏はまずお得意の三味線演奏からスタート。
俗曲の「蛙ひょこひょこ」

次に「新内流し」
4分ぐらい しっとりと演奏してくださいました。


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続いて、寄席でよくやるという長谷川平蔵ネタ。
どんなのかというと、三味線を奏でながら「火付盗賊改方の長谷川平蔵が、いつものように両国橋の袂を歩いておりますと…」から始まり、ダジャレでオチるというもの。クスリッとさせられるのがいいですね。
「川崎のお客さんは反応がいい」と、続けて6つもネタを披露してくれました。

そもそもこの平蔵ネタは、都々逸を元にしたものとのことですが、その都々逸とは一体何なのか…。


都々逸は、三味線と共に歌われる「俗曲」。ちなみに民謡もその「俗曲」の一部なんだとか。都々逸というと、7・7・7・5ですが、その民謡の80%がこの7・7・7・5の言葉になっているとのことです。民謡以外にもアニソンでも、寅さんの口上もそうなんだとか。
そう言われてみると…………たしかに多いかも……(思わず指をおる)。

平安時代から日本人は「5」と「7」の音が心地よかったのでしょうね。





2部は、お客さんに都々逸を作ってもらおうということに。出来た方は紫文さんに読んでもらいました。なかなか都々逸を作るなんていう講座はないので貴重な体験。

都々逸ってなんとなく「イキ」か「ツヤ」な感じがしていたのですが、紫文さん曰く、それよりも「オツ(乙)」を求めるものなんだそうです。(なんかちょっと難しいナ)


とにかくみなさん、結構作るのが早い。
師匠が読むたびに「これは上手い」、「面白い!」などの言葉連発。
お客さんも大笑いしながら楽しんでいました。



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次回は、8月25日(土)で「新内」を行ないます。
新内は2回目となりますが、今回はワッシー・ヴィンセントさんというカメルーン出身の方に来て頂きます。もともと、カメルーン国立オーケストラでドラマー・パーカッショニストを務めていた方です。外国人初の新内三味線。
どんな感じになるのか、今から私も楽しみです。

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