東海道かわさき宿交流館のblog

企画展講演会131005 特別企画展「広重 東海道五拾三次」展記念講演会の第1回目(2013年10月5日)の講師、川崎・砂子の里資料館 館長 斎藤文夫氏に、「私と浮世絵」と題し講演をいただきました。


 川崎・砂子の里資料館は、東海道かわさき宿交流館から100m程、離れた旧東海道沿いにある浮世絵等の美術館であり、2001年の東海道宿駅制定400年を記念して、齋藤氏が浮世絵の素晴らしさを広く伝えたいと、自宅を改装してオープンしました。
 以来、同館では、毎月テーマを定め、浮世絵を中心とする企画展を無料で開催しています。

 講演は、東海道かわさき宿交流館が立地する土地の昔の様子の思い出など、地元旧家ならではお話や、川崎宿の歴史と文化を伝え、市民交流の場となる施設を地域に設立したいとの地元の声を結集し、運動の中心となって進めた活動が実を結び、東海道かわさき宿交流館が実現したことへの喜び等から話が始まりました。

 齋藤氏は、神奈川県議会議員・参議院議員を経て、現在は(社)川崎市観光協会連合会会長や(社)神奈川県観光協会会長など、「観光都市・かわさき」を育て、川崎市のイメージアップに全情熱を傾けています。

 齋藤氏の浮世絵蒐集は、代議士秘書時代に著名なコレクターに出会ったことに始まり、浮世絵との出会いは、一期一会、チャンスを逃さず収集することが大切であると述べ、購入した作品が世界に一点あるいは二点とされる貴重品であることを、入手後に知った逸話や、県議会議員時代に、選挙公示日の前日に画商から珍品を薦められたが、時節を考え、買わなかったことが悔やまれるなど、収集の思い出を話されました。


 続いて、スクリーンに所蔵作品を投影し、ひとつひとつ見どころ等を説明されました。
その中で、
 葛飾北斎が描いた唯一の双六(すごろく)絵「鎌倉 江ノ嶋 大山 新板往来双六」は、日本橋から東海道を戸塚まで進み、鎌倉、藤沢、大山を経由して江戸に戻るコースを双六にし、川崎市内では川崎、溝口、二子、馬絹などが描かれているので、川崎市や神奈川県の観光協会会長である自分のために描いてくれたような気がすると紹介しました。
 また、2011年3月に開催した歌川国芳の企画展の準備中に、「東都三つ俣の図」に東京スカイツリーを連想させる建造物(火の見やぐらの隣に倍以上の高さの塔が隅田川の向こう岸に描かれている。)に斎藤氏が気付き、新聞社の取材で話したことから、マスコミ各社にとりあげる騒ぎになったエピソードも紹介しました。


 講演会終了後、斎藤氏は、東海道かわさき宿交流館3階の企画展示スペースで公開中の、同氏のコレクション「広重 東海道五拾三次」展の会場において、来館者の質問等に答えていただけました。


131001オープン玄関
 東海道かわさき宿交流館は、2013年10月1日(火) 午前9時にオープンしました。

 初日には、約400名の方々に、ご来館いただきました。
東海道川崎宿の歴史と文化を伝える映像装置や川崎宿の面影を探しながらの街歩きに誘う展示情報等を楽しんでいただきました。

 3階の企画展示スペースでは、「広重 東海道五拾三次」展を開催し、歌川広重の「東海道五拾三次之内」シリーズ全55図を一挙公開しています。
 この展示は、10月1日(火)~10月27日(日)までの開催です。なお、期間中の休館日は、10月7日(月)、15日(火)、21日(月)です。

 「広重 東海道五拾三次」展の図録(530円)も好評でした。
 1階のショップコーナーで販売しております。

広重図録頁見本2

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