浮世絵展 「月百姿」の後期編が今月8日から始まります。


只今、準備中です。もうしばらくお待ちを。




さて、覚えてますか。

月百姿は、つきひゃくすがた ではないですよ。
つきひゃくし ですよ。(もしくは、つきのひゃくし かな)



前期は、平安時代や鎌倉時代の貴族や、戦国時代の武将といった人物が中心でした。
残り50枚である後期は、江戸時代の人物、江戸時代の風俗、歌舞伎・能・日本昔話、
中国故事を題材にしたものを中心に展示します。



「月百姿」を展示する時や本にされる時、私が見た限りですと、ほとんどの場合、
出版された年日順に展示されることが多いのですが(というか、月百姿に限らず他の作品でもそのような傾向があるけど)、当館では分類して飾っているのが特徴です。


街道物だったり、物語性になっている作品でしたら、当たり前ですけれど順番通りに並ばないとおかしいですけれどね。

この作品は、7年間かけて制作されたものですが、特に絵柄がすごく変わっているというわけでもなく。また作品に番号もつけられていません。

出版順ですと統一性のない流れになってしまうので、見ていてぐちゃぐちゃしてどうかなあと思い、分けてみました。(たとえば、中国系の絵の後に平安時代の人物が続いて、今度は江戸時代の風俗になったりするので…)


この作品100枚見ていて思ったことは、素直によく100枚分の月に関する絵を考えたなぁということ! それから、中国と日本では「月」に関する伝承が違うということですね。


ここでそのことを書きたいのですが、それはご自身で楽しんで見てください…!




※今回3階展示室は作品保護のため、室内が暗くなっております。
また、写真撮影はご遠慮くださいませ。

よろしくお願い致します。