連日、恐ろしいような蒸し暑さが続きますね。
そんな中、18日(水)に「講談で交流」があったのですが、たくさんの方たちに来て頂きました。
まずは、前座の田辺いちかさんによる『井伊直人』。井伊直人は剣術指南役という肩書きにもかかわらず腕前はイマイチ。しかも賭け事が好きでまったく修業もしないというダメな人。井伊の妻は実は薙刀の名人で、夫を再起させようとさんざんに打ちのめされ、ついに夫も一念発起し、六年に渡って修業に励み、ついには伊達政宗にも認められたという、出世物語でした。
いちかさんは、今回で2回目。セリフ回しが上手く、登場人物の役割(声)を分けており、聞いていて親しみのある感じがして、とても良かったです。
続いて、二ツ目である宝井梅湯さん。この講談のシリーズは今回で4回目になるのですが、初めての男性。
聞いた話によると、今の講談師は今や女性が多いのだとか。
お話は『鋳掛松(いかけまつ)』。泥棒の話なので、白浪物ですね。
歌舞伎にも同じ題材があって(河竹黙阿弥作)そちらは『船打込橋間白浪(ふねへ うちこむ はしまの しらなみ)』と言います。ちなみに通称が『鋳掛松』。
舟遊びのシーンが出てきて夏らしい一席。貧乏な鋳掛屋の松五郎は、ある日、橋上から舟遊びをしている輩を見て、日々の地道な生活に嫌気がさし、思い切って泥棒になる決意をしますが……。歌舞伎にも同じ題材があって(河竹黙阿弥作)そちらは『船打込橋間白浪(ふねへ うちこむ はしまの しらなみ)』と言います。ちなみに通称が『鋳掛松』。
中入りが入り、再び梅湯さん。
今ちょうど名古屋場所をやっているので、話は相撲の話をということで『谷風情相撲』というのを一席。今では、「八百長」なんて行ったら大問題になりますが……(汗)
時代は江戸。大横綱の谷風梶之助という力士が仕掛けた一世一代の八百長のお話。落語にも同じ題材があり、こちらは「佐野山」という題。
四股を踏む動作や行司の口上シーンなど、細かい演技が見物でした。これは男性ならではの話という感じで楽しめました。
時代は江戸。大横綱の谷風梶之助という力士が仕掛けた一世一代の八百長のお話。落語にも同じ題材があり、こちらは「佐野山」という題。
四股を踏む動作や行司の口上シーンなど、細かい演技が見物でした。これは男性ならではの話という感じで楽しめました。
〆は、恒例の色紙ジャンケン。
今日のお話を聞いていて感じたのは、落語にも人情噺はありますが、講談のような説明口調ではないので雰囲気が違いますね。講談のほうが、より物語の世界に引き込まれるのかなぁ……と思いました。
次回の講談で交流は、11月21日(水)午後2時からです。
出演者情報はもうしばらくお待ちください。
よろしくお願い致します!