2月の半ばになり、だんだん暖かい日が多くなってきましたね。


 今日は、江戸時代の粋に遊ぶがありました。出し物は、「詩吟」。
お越しくださったのは、詩吟ユニットxiè(シエ)。メンバーは、詩吟アーティスト恵聖(けいせい)さんとサウンドクリエーターHagiさん。また、田野村 聡さんという尺八演奏家の方も加わり、豪華なステージでした。


 まず、思っていた詩吟とは全く違いました。和歌・漢詩・俳句などを使って、日本独特の節回しで歌い…というどこか堅苦しいイメージがある感じでしたが、心地よい音のシンセサイザー、黙って堅苦しく謡うのではなく恵聖さんのよく響く歌声に華やかな踊り、キリリと締まる尺八の音色で、とてもとけ込みやすい 雰囲気がありました。



 1部は実演中心に。
 漢詩を基にした『朝日影』、『富士山』を披露。恵聖さんの衣装が艶やかでした。

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 3曲目。恵聖さん曰く「海外へ行くとき、日本のイメージはサムライ」なのだそう。海外の方たちにも評判のいい、有名な『黒田節』を吟じてくださいました。

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 踊りがあると、見ていても楽しいですね。



 4曲目は、詩吟をより身近に感じてもらおうと、工夫した作品。「無理やり詩吟にしてみました(笑)」とのことで、いったいどんな作品なのかと思ったら…。
 まず、聞いたことあるシンセサイザーと尺八のメロディー。これは「ミッションインポッシブル」でした。
歌のほうは、初めに「ベンセイ  シュクシュク」と聞こえるので……、そう有名な「川中島」でした。
 なかなか面白いコラボだと思いました。


 1部の最後は、『桂林荘雑詠諸生に示す その二』。本来よりも、もっと音楽的にできないかということで、作ったようです。



 

 2部は、体験。お客さん全員に、詩吟の発声法を練習しました。いわゆる、腹式呼吸。30秒以上声を「あ~~~」と伸ばすことを何回かやったら、もうお腹がプルプル。
 また、お客さんみんなで知恵を絞り、即興で和歌を作って、それを恵聖さんが即興で吟じるということをやってみました。ポンポンと言葉が出てきます。


 みんなで作った和歌がこれ。 
 川崎の 駅から5分 交流館 江戸の姿を 初詩吟の日
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 最後に、色紙じゃんけんを行い。
 そして、新島襄が作った漢詩の「寒梅」を吟じてくださいました。今の時期に合いますね。




 次回は、4月13日(土)14時から「今様(いまよう)」を行います。今様は、平安時代、宮廷で流行った歌謡のことです。日本今様謌舞楽会の方たちが来てくださいます。
 
 どうぞお楽しみに。