もう3月の半ばですね。花見の季節になりました。

 今回は、品川区立品川歴史館専門委員の柘植信行さんにお越しいただきました。

 東海道五十三次で有名な品川宿のことを中心にお話して下さいました。たまに川崎宿のことについても話して下さったので、比較も出来て興味深かったです。


 品川宿は1601年に出来ました。江戸日本橋から1番目の宿場。
 当時、品川宿から次の宿場は神奈川宿でした。それまで20キロも歩かないと辿り着かなかったんだとか。あまりにも長すぎて旅人や飛脚たちは、かなり辛すぎますね。
 そこで幕府は品川宿が出来て約20年後、1623年に川崎宿が出来ます。2番目の宿場ですね。(ちなみに、川崎宿が出来てから400年後の2023年に向けて、いろいろな企画を市が行っているので、気にしてみてください)


 面白かったのは、京浜急行電鉄に北品川駅というのがありますが、場所は品川駅に対して南側にあるのに、なぜ「北」品川というのかという話。駅名と地名の不一致ということですね。
 それは当時、品川宿は、目黒川を境に、北が「北品川宿」、南を「南品川宿」、北品川よりも北にあった宿を「歩行新宿」と呼んでいたようです。
 つまり当時からあった地名の場所に政府は宿場を廃止し、駅を作ったので、そのまま駅名になったということなんだそうで。歴史のベースが分かっていると面白いですね。


 また、当時の品川宿の評判や、お寺、地名の話、当時の浮世絵(風景画)なども見せて下さいました。当時の賑わいの様子がわかって、楽しい講演会でした。

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 次回は、5月25日(土)14時から行います。お楽しみに。