東海道かわさき宿交流館のblog

2015年03月

8日(日)から始まりましたよ、『月百姿』の後期が。

雰囲気が前回とはちょっと違うと思います。
今回の方がバラエティに富んでいるかな?と思います。



これで締めくくるのはあまりにも短すぎるので、ここでちょっと
うちで月百姿の作品を見てた時に話題となった話をば1つ。


今回の展示の中で、金太郎の絵がありますよね。(載せません、見に来てね)

今、ケータイCMでも金太郎が出てきてますよね。(桃太郎&浦島太郎と一緒に出てるやつ)


で、そのCMの初期バージョンの時、金太郎自身がこんなことを言っていたのです。

金太郎「俺がなにしたか知ってる?」(忘れてしまった。セリフぜんぜん違うかも・・・)
 


うちでもそんな話になり。 
たしかに、一瞬、何したっけ・・・・・・?となりました。


金太郎といえば、金とデカデカと書かれた赤い前掛けに、おかっぱ頭を初めに思いつきます。


『月百姿』の金太郎は赤い前掛けではないのが見ていて「あれ?」とは思いましたが(笑)
しかも熊に跨ってない(笑)

浮世絵をザッと見てみても、熊には跨っていても、赤い前掛けはしてないようで。
いつからそうなったのでしょうかね。それを調べるのも楽しそうです。
ちなみに、童謡『金太郎』は明治33年に、『月百姿』の金太郎は明治23年に作られたものです。




そして童謡にもあるように

〽まーさかり かーついだ きーんたろお~ ♪

と歌っているように、小さい子供が鉞担いでいて、しかも熊と相撲して勝つという、
とにかく強い強い子供というイメージかなと思います。


昔話でも、熊と戦い、山の獣たちと仲良くなって最後は
源頼光四天王のひとりに選ばれ、のちに坂田の金時という名前に変え、立派な武士になるという話で結んでいます。 
ちなみのちなみに、昔話「金太郎」が出来たのは江戸時代からです。



ところで坂田の金時とは誰(金魂の世界ではないのであしからず)
と思ったのではないでしょうか。


金太郎というのは、坂田金時(さかた の きんとき)という幼名なのです。金時山(神奈川県足柄下郡箱根町と同県南足柄市、静岡県駿東郡小山町の境にある山)で生まれたようです。
ちなみにのちなみのちなみに、足柄山というのはないです。「嫗山姥」という浄瑠璃の影響です。


平安後期に生まれ、頼光の部下になったあとも悪退治をしており、九州へ向かう途中に熱病にかかり55歳まで生きていたそうですが、実在した人物なのかは未詳らしい

この頼光という男や他の四天王もなかなか強くってですね。彼ら5人で、酒呑童子という鬼や土蜘蛛を倒したという伝説があるのです。
ちなみにのちなみにのちなみのちなみに、『土蜘蛛』という能や歌舞伎があります。『酒呑童子』という歌舞伎もあることはあるようですが、ほとんど見ないです。


結局、ここらへんの話が、最後サラ―――っと書かれてしまっており、ハッピーエンドといったようにスッキリとしてないためなんだっけ?となってしまうのでしょうね。



という旨をこの間話したのですが、どうもみんなあまり納得いかず(笑)。
とりあえず、出世した人物ということで意見がまとまりました(笑)。




さて、みなさまの好きな作品は見つかりましたか? 

私はこの金太郎の作品が可愛いと思うのです。
特に兎と猿が相撲取っている姿が、単純にいいなぁと。




それでは、また。 

浮世絵展 「月百姿」の後期編が今月8日から始まります。


只今、準備中です。もうしばらくお待ちを。




さて、覚えてますか。

月百姿は、つきひゃくすがた ではないですよ。
つきひゃくし ですよ。(もしくは、つきのひゃくし かな)



前期は、平安時代や鎌倉時代の貴族や、戦国時代の武将といった人物が中心でした。
残り50枚である後期は、江戸時代の人物、江戸時代の風俗、歌舞伎・能・日本昔話、
中国故事を題材にしたものを中心に展示します。



「月百姿」を展示する時や本にされる時、私が見た限りですと、ほとんどの場合、
出版された年日順に展示されることが多いのですが(というか、月百姿に限らず他の作品でもそのような傾向があるけど)、当館では分類して飾っているのが特徴です。


街道物だったり、物語性になっている作品でしたら、当たり前ですけれど順番通りに並ばないとおかしいですけれどね。

この作品は、7年間かけて制作されたものですが、特に絵柄がすごく変わっているというわけでもなく。また作品に番号もつけられていません。

出版順ですと統一性のない流れになってしまうので、見ていてぐちゃぐちゃしてどうかなあと思い、分けてみました。(たとえば、中国系の絵の後に平安時代の人物が続いて、今度は江戸時代の風俗になったりするので…)


この作品100枚見ていて思ったことは、素直によく100枚分の月に関する絵を考えたなぁということ! それから、中国と日本では「月」に関する伝承が違うということですね。


ここでそのことを書きたいのですが、それはご自身で楽しんで見てください…!




※今回3階展示室は作品保護のため、室内が暗くなっております。
また、写真撮影はご遠慮くださいませ。

よろしくお願い致します。

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