東海道ウォーク第5回は、平成27年9月18日(金)定刻の9時15分に参加者25名とガイド3名が保土ヶ谷駅に集合し、戸塚駅までの約10kmのコースを実施。

当日は、前日からの雨が残り、明け方に雷鳴が轟き心配であったが、集合時刻頃には、時おり雨が落ちてくる程度に回復した。

駅前商店街となっている旧東海道に設置された助郷開所跡、問屋場跡、高札場跡の標識を見ながら、
まずは、金沢や鎌倉への分岐点であった金沢横丁の石碑(道標)に到着。ここは狭い道に車の通行が多く、じっくりと見学はむずかしい。
次にJR踏切を渡り、国道1号に合流し、苅部家本陣跡に残る門、旅籠屋跡の建物を見ながら歩くと、国道と別れ、旧道に入る。
庭園が美しい樹源寺を経て、権太坂に入る。坂は、横横道路の陸橋や周辺宅地開発等により、なだらかになっているが、歩みの遅くなる方も出てくる境木地蔵

坂を上りきると武蔵国と相模国の境であった境木に到着、ここで境木地蔵尊、新たに設置された国境モニュメントを見る。
続いて、焼餅坂を下ると、品濃一里塚に至る。
ここは神奈川県内ではほぼ完全な形で残る唯一の一里塚と言われ、現道は塚から6m程切り下げられている。

信濃一里塚














本日は雨につき、東戸塚駅付近のショッピングビルで昼食をとるため、しばし解散する。
食後の集合時刻になると、青空が見えるほどの天気となる。
午後は、しばらくは旧道が続くものの、やがて国道1号に合流する。

国道歩きに疲れたころに、東海道を少し離れて王子神社に立ち寄る。
この神社は、護良親王を祭神としている。親王は父後醍醐天皇の鎌倉幕府打倒に尽くしたが参画し、鎌倉で幽閉されて殺されたが、親王派は首を奪ってこの神社の本殿下に葬ったとされる。
 親王の首を洗い清めた「首洗井戸」にも続いて立ち寄る。王子神社

この付近は、明治初期には英国人が設立したハム工場があり、やがてその製造法を受け継いだ日本人が鎌倉ハムを設立し、大正期に建設されたレンガ造のハム工場の建物が残っている。


ハム工場

国道に戻りしばらく歩くと、戸塚宿の江戸方見附跡の標識がレストランの店先にある。

歌川広重の「東海道五拾三次之内戸塚」に描かれた戸塚宿を代表する場所である柏尾川に架かる吉田橋を渡ると、戸塚駅前の市街地に入る。
吉田橋


JR跨線橋や駅前広場のペデストリアンデッキから降りてすぐの場所に、本日の最後の見学地となる清源院。
この寺院は、徳川家康の側室であった、お万の方が開いたと伝わり、本堂扉には、葵の御紋が掲げられている。
清源院


雨が降り出したので、予定していたストレッチも切り上げ、急いで戸塚駅に向かい、次回10月16日の集合地点となる改札口にて解散した。