こんにちは。

12月10日(土)は、江戸時代の粋に遊ぶがありました。
今回は「狂言」でした。


狂言は、能とよくセットとして扱われ能舞台で披露されていますね。能と能の間に演じるので、「間(アイ)狂言」とも言われます。
狂言は簡単に言ってみれば日本のコントみたいなもの。また、能面もなく、能よりも動きがあります。




さて、富太郎さん登場。
静々と入り、深々とお辞儀をするのでこれから演目が始まるのかと会場内が少し緊張したような感じに思えましたが……。
フェイントをかけ普通にあいさつ。
お客さん思わず笑ってしまうという。ちょっと空気が柔らかくなりました。

DSCN1552























笑いといっても、なんとなく硬いものというイメージがある方がいるのか、初めは身構えていた人もいたようです。(こちらでとったアンケート結果による)

 


この後はもう富太郎節。
狂言の歴史や特徴など解説がとてもわかりやすい。喋るたびに会場大ウケ。
 

狂言には大きな流派が2つあるそうです。
1つは、大蔵流。もう1つは、和泉流。
教えて下さったその違いは、セリフ回し(文章にして違いを書くのはかなり難しい……)と、演目(「曲」といいます)の数。大蔵流は180曲、和泉流は250曲ということです。

狂言の新作も作っているのですが、1回きりで終わってしまうことがあるようで。それが定着して行くまでが大変なのでしょうね。 

それから、女性の狂言師はなかなかいない(和泉元彌のお姉さんはやっていたようですが)ようです。そもそも狂言は面をつけないので(女性能楽師はいる)、男役をしてもどうしても女性にしか見えないので、その場が白けてしまうとのこと。なので難しいのだそうです。





また、富太郎さんに狂言の「笑い方」「怒り方」「謝り方」を教えてもらいました。
立ち方や姿勢などのコツを教えていただくと、すぐに会場に高らかないい声が。







そして、今回は「盆山」という演目を披露してくださいました。

盆山とは、お盆や植木鉢のような入れ物に、一つの風景を創ったもの。
その盆山を、とある男が欲しくって、夜にある屋敷へ入り盗みを働きます。泥棒に気づいた屋敷の主人が刀をもって追い返そうとします。しかし、少しからかってやろうと、わざとそこにいるのは「犬か?」「猿か?」などと言わせますがうまいこと泥棒は動物の鳴きまねをしてきます。
主人は次に「そこに隠れいているのは鯛だな?!鯛ならばヒレがあるはず、鯛ならば鳴くはずだ」と言います。これには困った泥棒。参ってしまいそのまま逃げかえってしまった。という話。

DSCN1586





















 


みなさん、とても楽しまれて、こちらもとても嬉しかったです。
ありがとうございました。

次回は来年2月18日(土)14時から「雅楽」を行います。お楽しみに。