2月18日(土)に、江戸時代の粋に遊ぶがありました。
24回目は、「雅楽」。

雅楽は、……簡単に言えば日本古来から伝わる音楽で、オーケストラのような感じですね。(図のような感じ)
 雅楽道友会プロフィール用





















このような感じで行えればいいのですが、今回は雅楽の「吹き物」と呼ばれる
笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)

そして、「弾き物」と呼ばれる
筝(そう)

を持ってきていただきました。

※雅楽の楽器はこのほかに「打ち物」と呼ばれる
太鼓(たいこ)・鞨鼓(かっこ)・鉦鼓(しょうこ)があります。



どのような感じに舞台設置がなされるのかな?と思ったらこんな感じ。
左から、笙・篳篥・筝です。

DSCN2118























管方(演者)の装束も素敵ですね。
左に飾ってあるのは、実際に雅楽で舞う時の面と衣装で、「蘭陵王」を舞う時の装束です。
ちなみに今回は、舞はありませんでした。ザンネン。





雅楽の歴史や、楽器の説明、そして演奏をしていただきました。
 
曲目は
・東遊(あずまあそび) 一歌(いちうた)・二歌(にうた)
・太食調入調(たいしきちょうにゅうぢょう)
・太食調音取(たいしきちょうのねとり)
・合歓塩急(がっかえんのきゅう)
・陪臚(ばいろ)

こんなにたくさんも演奏して頂きました。



DSCN2132























笙は、「天から差し込む光」を
篳篥は、「人(大地)の声」を
龍笛は、「龍の鳴き声」を

を音で表しているとのことです。






最後に体験コーナー。
笙・篳篥・龍笛を体験。

楽器に興味津々なお客様。 
DSCN2133

























筆者もやってみたのですが、これが全て……なかなか音が出ない(汗)

特に篳篥。
結構息を吹かないと音が鳴らないです。
清少納言が書いた『枕草子』に面白いエピソードがあります。
「篳篥は、いとかしがましう、秋の虫と言はば轡虫(くつわむし)などの心地して、うたて気近(けぢか)く聞かまほしからず。(略)」
→訳すると、篳篥は凄いやかましい。秋の虫に例えたら、くつわ虫などのようで不快。とても近くで聞けたものではない。とのこと。
どうしよ、私の篳篥なんとか鳴ったけれど、くつわ虫以上だったんじゃ……。



笙は、ハーモニカと同じ原理で、吹いても吸っても音が出るという。
押さえるところを覚えれば、音は簡単に出ました。
が、扱いがちょっと大変。
演奏前に必ず火鉢などでクルクルと全体を温めないといけないのです。(集会室は火は使えないので、最近では電気コンロ型で温めていました)



龍笛は、横笛と同じです。ビール瓶等で笛を吹いたことがある方なら(ボーッと汽笛のような音が出るアレ)、感覚が似てるので吹けるとのこと。
一応瓶で音を出したことはありますが…、どうもカスカスな音か、頼りない音ばかり(大汗) 








こんな感じでイベントは終わりました。

お客様の反応がとてもよかったです。
中には「一生の思い出」という方もいらっしゃって、とても嬉しく思います。
ありがとうございました。







次回の江戸時代の粋に遊ぶは、4月15日(土)です。
内容は「曲師」。浪曲の時に必要な三味線奏者のことです。
演者は沢村豊子さんにお越しいただきます。

お楽しみに。