講談de交流という、今日から新しく始まったイベントがありました。
フレッシュで今どきな講談師を激励し、精進を一緒に応援しようという企画で、無料です。
今回は、前座は一龍斎貞奈(ていな)さん、二つ目は宝井琴柑(きんかん)さんにお越し頂きました。
琴柑さん曰く、落語家は800名、講談師は80名いるとのことです。
その講談師ですが、最近は女性のほうが入門者が多いらしいです。
落語と講談はいろいろと違いがあるようで……。
落語は「喋る」、講談は「読む」といいます。
落語は扇子や手ぬぐいが小道具ですが、講談は扇子の他に「はり扇」というパンパンと机をたたく叩く棒状のようなもの。そして叩くための釈台(叩くほかに昔は台の上に本を置いていたそうです)があります。
また講談師は、真打になると「先生」と呼ばれるようです。落語家は先生とは言わないで「師匠」ですね。
落語はオチがある滑稽噺が中心ですが、
講談は伝記物をおもしろく調子をつけて読んで聞かせる話芸であります。だから調子をつけるためにパンパンと叩くんですね。ちなみに打つタイミングは適当なんだそう。好きにたたいているとのことです。
途中で、「○○とは~」と解釈を入れたり、お客さんにわざと話しかけたりと結構なんでもありなんだな…と思いました。(筆者はほとんど聞いたことがなかったので結構面白いなと思いました)
さて。
前座の貞奈さんは「塚原卜伝 無手勝流」を披露してくださいました。
続いては、琴柑さんが2席。
「那須与一 扇の的」と、お召し替えをして「横浜のヘボン博士」をご披露してくださいました。
まず、出てきて琴柑さんの第一声が違いましたね。ハリや調子も良く、聞きやすかったです。
横浜のヘボン博士を聞いた時に、歌舞伎役者の沢村田之助という女形が出てくるのですが(※筆者は江戸明治の歌舞伎にちょっと興味がある)、講談にまで出てくるなんてすっごい人気役者だったんだな…と聞いててちょっと関心してしまいました。
結構噺を聞いてるだけで歴史や雑学の勉強になりますね。だから「先生」と呼ばれるのだなと納得。
第一回目でしたが、こちらが思っていたよりもお客さんが入って下さったので嬉しかったです。
次回の講談で交流は、
2018年2月7日(水)午後2時から(午後1時半)を予定しています。
出演者は未定です。
お楽しみに。