8月26日(土)江戸時代の粋に遊ぶがありました。
今回は「津軽三味線」。

小山清雄(せいゆう)さんと小山慶宗(よしむね)さんにお越しいただきました。
お2人とも1988年生まれ。若いですね。
「小山流」ですが、それぞれお師匠さんは違うとのことです。

普通の三味線とは弾き方が違います。「弾く」というよりも、「叩く」といった感じとのことです。また、普通の三味線の皮は猫で作られているのは有名ですが、津軽三味線は犬。「叩いて」弾いてるというぐらいですし、津軽三味線は太棹の三味線なので、分厚い犬の皮の方が適してるのだそうです。





幕が開き、まず一曲目は「津軽じょんがら節 新節」を2人で。


次に、津軽三味線の民謡の土台に『津軽五大民謡』というのがあり、その中の「あいや節」を慶宗さんが、「よさね節」を清雄さんが ソロ演奏して下さいました。
「あいや節」はおめでたい時に、「よさね節」は悪いことが起きた時の厄払い的な曲なんだそうです。


1部の最後の曲は「こきりこ節」。日本で最も古い民謡です。


そのあとは、対談。
津軽三味線を習ったきっかけや、稽古の苦労話などなど。



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スピード感があり、どこかで聞いたことがあるリズムなので、初めてでも取っつきやすいと感じました。
2人の掛け合いが見ててよかったです。
演奏中、2人の表情も良くて。たまにアイコンタクトを取りながら、演奏の呼吸を合わせている姿も魅力的。曲を作り上げているんだなぁと思いました。










休憩をはさんで2部の初めは、「津軽じょんがら節 曲弾き」をしていただきました。
曲弾きとは、簡単に書いてしまえば非常な速さで弾くこと、です。
津軽三味線の見所のひとつですね。



お次は、2人が使っている三味線を、会場内から2名代表として、少しだけレクチャーさせて頂けました。
初めてバチを構える時は、ちょっと持ちづらく痛いらしいです。



続いて、「東京音頭」「花笠音頭」「川崎おどり」を三味線と合わせてみんなで歌いました。
ちなみに「川崎おどり」とは、1972年に川崎市が政令指定都市となり、川崎市の観光PRとして都はるみさんが歌い話題となった曲です。市内の盆踊り大会でこの曲が頻繁に流れているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。



最後に、小山流の師範以上だけしか弾けない「藍の段」という曲を弾いてくださいました。(もちろん2人とも師範なので弾けます)




迫力があり、トークも楽しい!10曲ほど披露してくださったのですが、もう本当あっという間でした。
ありがとうございました。

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次回は、10月21日(土)14時から。
「水芸」を行います。
出演者は、松旭斎正恵さん他3名です。

水芸は、なかなか市民館などで行うことがないので、かなり珍しい催しとなります。
一体どんなことになるのでしょうか、筆者も気になります。

お楽しみに。