10月21日(土)午後2時から江戸時代の粋に遊ぶシリーズがありました。
今回は「水芸」。
いつになく準備がもう大変。
開館時間前から、水芸のスタッフ達と舞台づくり。
28回目ですが、こんなに大掛かりな準備は初めてでした。
片付けも大変でしたけれど……(;^_^A
出演者は松旭斎正恵さんとありましたが、今回は舞台には上がりませんでした。
その理由は、日本の奇術は数あれども、「水芸」を継承する方がいないということ。
そこで手妻師である葉月美香さん、KYOKOさん、和田奈月さんの若手3人がご披露。
正恵さんは監督&演出としてご尽力下さいました。(芸は披露しませんでしたが、対談の時には舞台へ上がり、水芸に関わったきっかけや水芸の歴史などお話になりました)
なんと1年も前から正恵さんのもとで猛練習を重ね、今回この交流館が初めて披露したのだそう。
2部構成で、1部は和田奈月さんとKYOKOさんによる手妻。
2部は、3人で水芸を披露してくださいました。
2つ目はお客さんに紐で手を結んでもらい、それから刀に向かって手を突き出すと、
なぜか血も出ずにすり抜けているという。 「柱(刀)抜き」という芸。
お次はKYOKOさん。
「金輪舞」という芸。なぜか、輪っかが簡単に繋がるという。
何も入っていない御茶碗の中から卵が…?!
会話をしながらマジックをするのですが、そのトークがこれまた面白い。
手妻は江戸時代からあったそうです。
しかし西洋マジックとは違うなと感じます。
手妻は、着物を着て立ちながら演ずる所作の美しさに加えて、独特な口上を言いながら披露しています。
上手く表現できませんが、そこには歌舞伎などの伝統的な「型」があるのだなと見てて感じました。
ちなみに、手妻は1997年に国の無形文化財に登録されたとのこと。
対談の様子
いよいよ水芸です。
すごい迫力。まさしく、水と戯れる。
終わった後に、お客さんから「一体どうやって水が出ているのか?ボタンがあるのか?」という質問が。
それは………企業秘密とのこと。
ダメだ、やはり教えてくれなかった(;・∀・)
最後に簡単な紐のマジックをお客さん全員が体験。
単純なネタでも、これを人前でバレずにやるというのが難しい。
あいにくの雨でしたが、たくさんのお客様に来ていただきました。ありがとうございました。
次回の江戸時代の粋に遊ぶは、12月9日(土)午後2時から「お座敷遊び」があります。
出演者はまつ乃家栄太朗さんです。
お楽しみに。