2018年06月

6月16日(土)に江戸時代の粋に遊ぶがありました。
今回は、都々逸。
柳家紫文さんと弟子の柳家小夏さんにお越しくださいました。


紫文さんは都々逸の他に、新内・長唄・常磐津・日本舞踊などの名取でもあるというお方なんだそうで。とても芸達者なんですね……!

もともと三味線演奏家として、歌舞伎座などで出演し、その後、柳家紫朝の弟子となり演芸へ転身したとのことです。


演奏はまずお得意の三味線演奏からスタート。
俗曲の「蛙ひょこひょこ」

次に「新内流し」
4分ぐらい しっとりと演奏してくださいました。


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続いて、寄席でよくやるという長谷川平蔵ネタ。
どんなのかというと、三味線を奏でながら「火付盗賊改方の長谷川平蔵が、いつものように両国橋の袂を歩いておりますと…」から始まり、ダジャレでオチるというもの。クスリッとさせられるのがいいですね。
「川崎のお客さんは反応がいい」と、続けて6つもネタを披露してくれました。

そもそもこの平蔵ネタは、都々逸を元にしたものとのことですが、その都々逸とは一体何なのか…。


都々逸は、三味線と共に歌われる「俗曲」。ちなみに民謡もその「俗曲」の一部なんだとか。都々逸というと、7・7・7・5ですが、その民謡の80%がこの7・7・7・5の言葉になっているとのことです。民謡以外にもアニソンでも、寅さんの口上もそうなんだとか。
そう言われてみると…………たしかに多いかも……(思わず指をおる)。

平安時代から日本人は「5」と「7」の音が心地よかったのでしょうね。





2部は、お客さんに都々逸を作ってもらおうということに。出来た方は紫文さんに読んでもらいました。なかなか都々逸を作るなんていう講座はないので貴重な体験。

都々逸ってなんとなく「イキ」か「ツヤ」な感じがしていたのですが、紫文さん曰く、それよりも「オツ(乙)」を求めるものなんだそうです。(なんかちょっと難しいナ)


とにかくみなさん、結構作るのが早い。
師匠が読むたびに「これは上手い」、「面白い!」などの言葉連発。
お客さんも大笑いしながら楽しんでいました。



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次回は、8月25日(土)で「新内」を行ないます。
新内は2回目となりますが、今回はワッシー・ヴィンセントさんというカメルーン出身の方に来て頂きます。もともと、カメルーン国立オーケストラでドラマー・パーカッショニストを務めていた方です。外国人初の新内三味線。
どんな感じになるのか、今から私も楽しみです。

 6日に天気予報で梅雨入りとしたと言われていたので、翌日は雨か……?と思っていましたが、降らなくて良かったと一安心。
 なぜならば、7日には東京大衆歌謡楽団のコンサートがあったから。

 1ヵ月程前からチケットを販売していたのですが、当日2週間前にはもう殆ど完売に近い状態で、アッという間に売れてしまいました。

東京大衆歌謡楽団は
長男:ボーカル
次男:アコーディオン
三男:ウッドベース
四男(今年から正式加入とのこと):バンジョー

という実の四兄弟からなるユニット。(30歳前後という年齢)
主に昭和初期の流行歌をカバーしています。情感豊かな歌詞と心に染み入る音色がいい。



 今回は、ちょうど5月から交流館の3階で「佐藤惣之助展」をやっていたので、惣之助の歌を多く歌って頂きました。


第1部では、惣之助を中心に3人で演奏。
「青い背広で」、「人生の並木路」、「赤城の子守唄」、「男の純情」、「花の広東航路」……など。

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第2部は、四男も加わり、
「君恋し」、「お富さん」、「憧れのハワイ航路」、「青春のパラダイス」、「酒の中から」、「緑の地平線」……など、ほぼ立て続けに12曲。会場の熱気も凄く、お客さんは手拍子を入れていたり、一緒に歌っていました。

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終わるとすぐにアンコールの嵐。
「東京の空青い空」、「青い山脈」を歌って下さいました。

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にしても、佐藤惣之助の作詞はいいですね。なんでも、歌を頼まれるとサラサラサラ~とすぐに詞を書いていたとのことです。
川崎に生まれ(川崎信用金庫本店の所在地が生家)、川崎で育った偉大なる人物の一人だと思います。



惣之助は今月の24日(日)までやっておりますので、是非来てください。

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