2018年11月

 もう11月の下旬なんですね、早い…。


 今年最後の講談で交流でした。
 今回の出演者は、前座の田辺凌天さんと、二つ目の一龍斎貞弥さん。

 まずは、田辺凌天さんから。今年の4月にも交流館へ来ていただき、今回で2回目でした。幕が開きお客さんから声援を貰っていました。
 「鬼児島弥太郎(おにこじま やたろう)」を一席。児島弥太郎は戦国時代の武将で、上杉謙信の幼少期から側近として仕えていた人。持ち前の明るさとしっかりした所があるので、中~後半は調子良かったと思います。
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 続いて貞弥さんの登場。喋る声が聞き取りやすく発音も綺麗。声優やナレーターもやっている方なんですね。(そういえば、他にも声優などやっている方は多いような…)
 ネタは赤穂浪士について。話の前に赤穂事件について、貞弥さんから事件のきっかけなど教えてもらい。「へぇ…」とつぶやいているお客さんもいました。
 講談にはいくつか赤穂浪士についてのネタがありますが、貞弥さん曰く一番史実に近いのではないか?という「赤穂義士本伝 殿中刀傷~切腹」を披露して下さいました。芝居で言うと、浅野内匠頭が殿中で吉良を斬りつけ~浅野が切腹するまでのお話。
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 色紙プレゼントをし、休憩を挟み。
 引き続き貞弥さん。お次は「夫婦相撲」というお話でした。今、大相撲11月場所をやってますからね。大阪相撲を題材にした一席。貞弥さんの登場人物の関西弁が可愛く、しゃべりだすとお客さんが思わず笑ってしまうところも。
 最後はお客さんに笑顔で手を振ってお別れ。賑やかな一日でした。

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 講談は、歴史を語るアナウンサー的なところがあるのかもなと感じました。


 次回は、2019年2月20日(水)14時から(開場:13時30分)です。よろしくお願い致します。

 最近は雨も降らずお天気がいいので、街道歩きなどにぴったりですね。


 今日は、街道講演会がありました。
 講師は、古街道研究家の宮田太郎さん。NHKラジオ第一放送『ラジオ深夜便』の中の番組「いにしえの道を訪ねて」のレギュラーをしている方です。
 今回のテーマは「縄文ロード」。縄文時代の関東平野を視野にお話して下さいました。


 日本の中で一番大きい平野は関東平野なんだそうで。
 その中の諏訪・車山・八ヶ岳のゾーンと、多摩丘陵や武蔵野台地のゾーンに分かれた文化圏それぞれから、土器や黒曜石・ヒスイなどが発掘されたんだとか。実際に、先生が取った大きな黒曜石を手にとって見させて頂きました。手に持つとズッシリと重い。太陽にかざすと透明に透けて見えるんだそうです(これが本物の黒曜石で偽物は透けないとのこと)。


 今でも綺麗に土器などが出てくるところは、当時から災害などがなく安全地帯だったといいます。だから、古代の人はそこに住んでいたんですね。人が住んでいれば、生活していた形跡があり、道もあるということで…。
 そして、交流が道路を通じて広がっていったということなんですね。



 ラジオで番組を持っているだけあって聞きやすく、時折お客さんを笑わせたりと穏やかな講演会でした。




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 次回の街道講演会は、来年3月16日(土)14時から。
品川区立品川歴史館専門委員の柘植信行さんの講演会になります。詳しくはまたあとでお伝えします。お楽しみに。

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